ペットは大事な家族です。
入院したらペットと会うことはできないの?
ペットの面会で家族のカタチについて学んだ経験をお話ししますね
入院中のペットの面会について
ペットを家族の一員として大切にされている方が多くいると思いますが
面会については、どこの病院も許可していないところが多いのが現状です。
ペットは病原体を持っており、易感染状態の患者さんも多くおられる中
様々な病気の感染源になりうるためです。
コロナウイルスの流行で規制は厳しくなっているかもしれませんが
私が働いていた緩和ケア病棟では以下の条件が守ることができれば
ペット面会が許可されていました。
- ペットキャリーバックに入る大きさの動物
- 来院時や帰院時はキャリーバックに入れ、廊下で離さない
- 事前にペット面会をしたい旨を医療者に相談し予定を立てる
- 予防ワクチンを摂取している
ネットなどをみると
緩和ケア病棟はペットの面会が比較的に許可されているところが多い印象です。
そのため、犬や猫などのいろんな家族が患者さんに会いにきてくれていました。
新卒から働いた大学病院では他の病院同様にペットの面会は禁止だったため
面会は難しいことだと考えていたのでびっくりしたのと同時にとても素敵なケアだと感じました
そのため入院時や転入時には情報収集としてペットの有無もたずねて記載していました
(アナムネシートにもペットのことを書く項目がありました)
家族の一員だから・・・みんなが会う選択ではない
しかし、私は「会わない」という選択をする患者さんとも出会ってきました
ペットの会える環境だからこそ「会ってもらいたい」「会えるように支援したい」
という思いが強かった私でしたが「会わない」選択肢をした患者さんの思いを
聞かせてもらっていると家族の一員だからこその選択をされていることを気付かされます
上記のように「会う」か「会わない」という選択では片付けられない想いがあるはずですよね
「会わない」という選択肢をした患者さんの想いも掘り下げて聞くといろんなお話が聞けると思います
思いを尊重しながらも後悔のない選択ができるよう支援することが大切ですよね
アニマルセラピー 人に与える効果
ペットを飼っていない方でも動物がお好きな方にはこんな活動もあります
それは動物と触れ合うことで
人々の心を癒す!
それがアニマルセラピーです
人間に対する医療行為の中で、動物がある役割を果たすというもので
医療従事者の指揮をとり、動物を連れたボランティアの協力のもと治療を行います
こんな効果が!
・リラックス効果、感覚刺激や反応の改善
・血圧やコレステロール値の低下、病気の回復
・自信と意欲の回復
・感情表現の回復
・協調性が出る
・言語活性化
など多くの効果が期待されるようです
アニマルセラピー ドッグセラピーを行なっているところをみたことがあります
人との関わりではなかなか引き出すことのできない
患者さんの笑顔がとても印象的で今でも忘れられません
しかし動物嫌いな人もいるから確認が必要じゃな
自分らしい決断への支援の大切さ
私の実家にも一緒に被災も越えてきた13歳になる愛犬がいます。
動物に癒されるということが身近であったこと
普通の病院ではなかなか会える機会ももうけられないのが現状だからこそ
会える環境であればあってほしい、積極的に支援したいと
勝手に思い突き走ってしまう時もありました
でも、患者さんの思いを聞いて、掘り下げていくことで知る家族のカタチがありました
形式にとらわれず自分らしい決断ができるよう支援することの大切さを改めて感じたお話でした